『Shirayukihime to 7 Nin no Koibito』to iu 18 kin Otomege Heroin ni Tenseishiteshimatta Ore ga Zenryoku de Oujitachi kara Nigeru Hanashi chapter 21

嬉しくねぇよ、両手に男根
6・新キャラ(♂)登場前に逃走を試みる事にする。
―――あれから3日時が流れた。

 ぐったりとベッドに突っ伏しているスノーホワイトの上で、ワンコ騎士がふと思い出したかの様に王子を振り返った。

「ところで王子、エルは?」
「さあ」

 スノーホワイトの髪を愛しそうに梳いていたアミール王子は、ワンコの言葉に半眼になって顔を上げる。

「……イルミ、お前また何かしたんじゃないの?」

 後戯らしき後戯もなく、終わった後は一人でインスタント珈琲を飲んでいた眼鏡は、王子の言葉を聞こえないフリをしてすっとぼけている。 

「まったく。……仲良くしてくれよ、困るよこういうのは」

 王子は呆れ顔でベッドから身を起こすと上着を羽織る。
 あれから代わる代わる男達に犯され続けたのだが、ようやく終わりの気配が見えて、俺はと言えば感動のあまり泣きそうになってしまった。

―――長かった。本当に長かった。

 この3日、寝ても覚めてもセックスしかしていなかった。

 平たく言えば、スノーホワイトは意識のない間も犯されていた…。

 喉が渇いたと言えば「本当にいやらしい娘ですねぇ」と鬼畜宰相に口に咥えさせられて精液を飲ませられ、お腹が空いたと言えば「私をそんなに求めてくれるなんて嬉しいよ」と王子に膣内射精して腹をパンパンにされて、眠いと言えば「俺頑張るよ!!」と絶倫ワンコが頑張り失神するまでバコバコ犯された。

 奴等は途中、街で買ってきたパンやらチーズを齧っていた様だが、俺はこの3日間、ほぼちんぽしか喰ってない。何このイジメ。こいつら実は俺の事嫌いだろ。
 男共は口々に「愛してる」「大好きっ!」「私の可愛いカナリア」とか何とか言っていたが、俺はイジメ……いや、拷問か何かを受けていただけの様な気がする…。

 男の人怖い。
 男はケダモノだと思った。

 この悪夢の3日を思い出しガクブルする俺の上で男達は話を続けていた。

「私は知りませんよ。元々アレが繊細すぎるのです、あんな繊細な坊やの事なんて一々気にして発言なんてしていられません」
「……エルはお前の弟だろう、もう少しは可愛がってやれ」
「弟と言われましても。……うちの父の婚外子が一体何人いると思っているのですか、そんな者に一々関与していられません」
「それでもだ。こうして私の下で共に働くと言う縁が出来たのだから」

 そ知らぬ顔でインスタント珈琲の入っている瓶を取り、お代わりを作る眼鏡に王子様は嘆息する。

 そうだ。そう言えば鬼畜宰相イルミナートとショタっ子エルにゃんは義理の兄弟だったと姉が言っていた様な気がする。

 ここで彼の話題が出るという事は、第4の男ヒーロー登場イベント発生の前触れなのだろうか?

(逃げるぞ、さっさと逃げるぞ…。)

 分かってるよ、どうせ男が4人揃ったら5pが開催されるんだろ。
 もう大体このゲームの流れはいい加減分かって来たわ。新キャラが登場する前に逃げなくては。

「エルヴェミトーレしか家事が出来ないのにどうすうんだよ、困ったな」
「そうだよー!エルがいないなら飯どうすんだよ、もう買ってきたパンもないじゃん」

 にしてもこいつらも酷い奴だな。
 ショタっ子は飯炊き要員かよ。

「そうだ、スノーホワイトは料理出来る?」

 俺はベッドでぐったりしたまま、ワンコの言葉を聞こえないフリをした。

「私達のお姫様は今お疲れだ、少し休ませてあげよう」
「えー、じゃあ飯どうすんだって」

 ヒルデベルトがしつこく飯飯言っていると、眼鏡が何やらぼそりと呟いた。

「畑」
「は?」
「……畑の辺りにいると思いますよ」
「何故だ?」

 答えない眼鏡に王子はもう一度嘆息する。

「ヒル、エルを探すついでにちょっと畑に行ってきてくれないか?簡単な物なら私でも作れると思うから」
「ん?いいけど。……何採ってくればいい?」
「そうだね、どうしようかな」

―――ここで俺は閃いてしまった。

 王子や眼鏡と外出してもスノーホワイトの体力とか細い足では逃げる暇もないだろう。と言うかこの二人はそんな隙を俺にくれない様な気がする。
 しかし、この脳ミソがあまりつまっている様に思えないワンコと一緒ならば逃げるチャンスもあるかもしれない、と。

「ヒル、私も一緒に行きたい」

 ベッドからむくりと起き上がり様にそう言い放つと、ワンコ騎士はまたガバッとスノーホワイトの体に抱き付いてきた。

「やったぁ!じゃあ一緒に出かけようスノーホワイト!」

 スノーホワイトの手を取り、じゃれるワンコを見て王子が膨れっ面になる。

「ええー、姫シュガーには私の手料理の味見係りをして貰いたかったのに」
「まあまあ、たまにはスノーホワイトに外の空気を吸わせてやるのも良いでしょう。ずっと家の中に篭りっきりと言うのも不健康です」
「それはそうだけど」

 こうして俺はヒルデベルトと一緒に外に出掛ける事になった。


******


 王子達が街で買ってきたワンピースとドレスの中間と言ったやたらヒラヒラした服を着ると、男達は大層褒めてくれた。

「流石は私の姫シュガー、とっても綺麗だよ。まるで朝露に濡れて咲いた春の花の妖精の様な清らかさだ」

 うむうむ、くるしゅーないぞ。もっと褒め称えると良い。
 だが王子、お前は一々キスしてくんな。うぜーよ。

「うっわー、とっても可愛い!!こんな可愛い女の子、俺産まれて初めて会った様な気がするよ!!」

 だろうだろう、もっと褒めるが良い。
 だがワンコ、お前は一々抱きつくな。暑苦しい。

「まあ、悪くはないですね」

 おい眼鏡、お前はもっと俺を褒めろ。
 あとな、ドサクサに紛れて俺の尻触ってんじゃねーよ。この助平。

「では気をつけて行って来るんですよ」
「ヒル、姫シュガーの事はくれぐれも頼んだよ?」
「任せておいてよ!!これでも俺はリゲル1の騎士なんだから!!」
「そうだね、お前が居れば安心だ」

 胸を張るヒルデベルトにうんうんと満足そうな顔で頷く王子に、俺はやや驚いた。

(へー、意外。ヒルデベルトってそんなに強かったのか。)

 ただの童貞騎士じゃなかったんだな。



「ふんふふんふふん~♪」

 春の小道をワンコと二人で歩く。
 足元では花が咲き乱れ、頭上では小鳥達が囀る。小屋の近くを流れる小川では時折魚が跳ねるのが見えた。
 ヒルデベルト曰くこの小川では魚だけではなく沢蟹まで獲れるらしい。

「へえ、それはいいですね」
「でしょ!?そりゃ王都よりは不便だけどさ、自然の恵みも沢山あるし、可愛い動物も沢山いて、ここって暮らすのにとっても良い場所なんだよ!君も気に入ってくれると嬉しいんだけど」

 沢蟹の唐揚げが喰いたい俺が素直に頷くと、ワンコの顔がパアアッと明るくなった。
 彼の背後に見える上向きの矢印に「まずった…」と思うが、全ては後の祭りだ。

「危ないから、手を繋ごう」
「はい」

 橋がない小川を渡る時、岩場で伸ばされた手をそのまま取るとヒルデベルトは破顔した。

 いやいや、勘違いすんなよ。
 川の中に落ちてびしょ濡れ状態から~の、エロイベントよりマシだと思っただけだ。

 川を渡り終えたと言うのに何故かワンコはスノーホワイトの手を離そうとしなかった。
 彼はとても機嫌が良いらしく、さっきからふんふんと何やら鼻歌を歌っている。

「スノーホワイトスノーホワイト!」
「なんですか?」
「これってデートかな!?デートだよね!!」
「そうですね……」 

 頷きつつも俺は思わず半眼になってしまう。

(これだから女慣れしてない男は…。)

 畑に野菜取りに行くだけのデートとか聞いた事ねーわ。
 美形だけどフラれるぞ、お前。

 女になって、世の女共が男に素敵なデートやら高価なプレゼントを強請る理由が最近分かって来た。――…時間とセックスの対価である。
 今までそんな女達の話を聞けば、自分が金を巻き上げられた訳でもないのに「金目当てのビッチ!」「割り勘にしない女はクソ!」と激しく罵り、憎んで来たのだが、――…今の俺には彼女達の気持ちが痛い位に分かるのだ。

―――セックス疲れる。男めんどい。高価なプレゼントでも貰わなきゃやってらんない。

 割り勘デートとかねぇわ、絶対ねぇよ。

 良い所にでも連れてって貰って、高い飯でも喰わせて貰わなきゃやってらんねーわ。1発どころかノンストップで3日間も付き合わされて畑デートとか、美形相手でもマジギレされて仕方ないぞコラ。

 付き合う前段階のデートもそうだ。 
 極々普通の平凡顔の特に目立った才能もない男が黙って突っ立ってるだけで、美少女達がわんさか寄ってきてハーレムを形成するなんて夢物語は、それこそ転生チート物の中にしかありえない。現実ではまずそんな事は起りっこない。ブサメンに至っては論外だ。

 しかし女と言う生物はそうではない。

 若さと言うチートを持っている時代の女は、普通顔でもただ突っ立っているだけで男が虫の様に寄ってくる。
 スノーホワイトが美少女だと言う事もあるのだろうが、彼女の事を口説いてくる男の多い事多い事。
 王子達に出会う前だってそうだった。流石に姫と言う事もあって大々的に口説いてくる男はいなかったが、それでも機会があればと虎視眈々とスノーホワイトの愛を勝ち取ろうとしている男達は数多く存在した。

 現実的な話をしてしまうと、スノーホワイトの様な美少女でなくても穴さえあれば何でも良いと言う男は多い。
 穴があれば突っ込みたいというのが男の性さがだからか。

 たまに例外もあるのだろうが、女と
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Siti Dara

Hi. I’m Designer of Blog Magic. I’m CEO/Founder of ThemeXpose. I’m Creative Art Director, Web Designer, UI/UX Designer, Interaction Designer, Industrial Designer, Web Developer, Business Enthusiast, StartUp Enthusiast, Speaker, Writer and Photographer. Inspired to make things looks better.

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