嬉しくねぇよ、両手に男根
5・男の陰茎の硬度について考察してみる事にする。
「っはぁ、あ、あっあぁ……ん!!」
「君の名は?」
―――揺さぶられながら、そうヒルデベルト尋ねられて思った。
(自己紹介が挿入後ってどういうこった…?)
18禁の乙女ゲームってどれもこんなもんなのか?
しかも挿入中に自己紹介って、これ何気に2人目だぞ。
ちなみに眼鏡には名前を聞かれもせんかったぞ。
「わたし、は、スノーホワイト、です…!」
「スノーホワイトか、うん、良い名前だね、正に君の為にある様な、そんな美しい名前だ」
そらそうだろうよ、だって俺白雪姫だもん。
「スノーホワイト。こんな事が先で、なんだか色々おかしいんだけど、アレなんだけど、」
「はい?」
「俺…、俺……ッ!!」
「なん、ですか?」
そこでワンコ騎士は熱っぽい瞳をギュッと瞑る。
「君の事、好きになっちゃった……!!」
「…………えっ?」
ぱりくりと目を瞬きをしながら恥らう様に口元を手で覆うと、ワンコ騎士は不安そうに言い足した。
「…かも、しれない……!?」
・・・・・・。
―――はい、童貞君の勘違いキター。
前世の俺みたいで憎めないな、コイツ。
でも前世の自分を見てるみたいで恥ずかしいよ、コイツ。
コイツを見てるとさ…。朝、通学路でクラスの女子に「おはようアキラ君!」って挨拶されただけで「もしかしてあの子、俺の事が好きなんじゃ…?」って意識し出す様になっちゃって、気が付いたら好きになっちゃってた前世の自分を思い出す…。
それで勝手に彼氏気取りの態度を取ってウザがられてたり、本物の彼氏が出て来てボコられたりさ…。
今思うと前世の自分は馬鹿だったと思うけど、コイツ見てて思うわ。
男って皆、馬鹿なのかもな…。
(ただ1回ハメさせてやっただけなのに何勘違いしてんだよ、コイツは…。)
確かにお前、前の2人よりはマシだけどそれでも男はねぇよ。男はねぇわ。
自分の事を筆おろししてくれた美少女が、そんな酷い事を考えていると知らないヒルデベルトはもしかしたら幸せなのかもしれない。
―――ここで困った事態が発生した。
(あー、どうしよ、硬いちんぽも慣れて来たら悪くないな…。)
鬼畜宰相の麻縄プレイの時にもしやとは思ったのだが、スノーホワイトちゃんはMっ気でもあるのだろうか。
ワンコの鋼鉄ちんぽが段々気持ち良くなってきたのだ。
最初はどうなる事かと思ったがこの硬さ、慣れると良い。大変よろしい。大変素晴らしい。この粘膜をゴリゴリ擦られてる感じ、何だか病み付きになってしまいそうだ。あふん、やばい。若い男のちんぽ最高。
女体転生して思った。――…ちんぽとは俺が男時代思っていたよりも硬度が物を言う物なのかもしれない。
となるとやはり、男もちんぽが硬い若い男の方が良いのかもしれない。
喘ぐ事も忘れ真顔になってそんな事を考えていたら、まるで保健所送りが決定された犬の様な縋る瞳のワンコ騎士に顔を覗き込まれた。
ドキッ!
「こんな事いきなり言っても、迷惑、かな…?」
そうだ。そう言えば俺は今こいつに告白らしき物をされていたんだ。
「あの変な虫のせいで変な事になっていた君に付けこんでいるみたいで悪いんだけど、でも、でも、――…俺、君の事好きみたい」
―――ヒルデベルトのこの張り詰めた瞳よ…。
恐らくここで世の女性達は胸をキュンキュンさせ、母性本能を擽られるのだろう。
何を隠そうスノーホワイトの胸もさっきからドキドキ、キュンキュン言いっぱなしだ。
しかしその胸の高鳴りに、中の人のが俺がストップをかける。
(スノーホワイトちゃん…、この短期間で一体何人目よ…。君、ときめき過ぎだろ…。)
―――そしてその時、いつかの様な選択肢が俺の頭の中に浮かんだ。
1「いいえ、嬉しいです!」
2「ごめんなさい、迷惑です…」
3「(あっ、どうしよう、気持ち良い……?)」
俺は迷わず2を選ぶつもりだった。
―――しかし、
ずりゅっ!
その時、彼の灼けるようなものでスノーホワイトの急所を抉られて、目の前が真っ白になった。
視界の端でパチパチ言う白い花火にまたアレが来るのかと、この敏感体質っ子のいやらしい体に畏怖すら覚える。
「あっああん!騎士さま、そこ、そこ、だめですっっ!!」
「えっ?」
「っだめ、だめ!!……イク、イクっ……!!」
「ここ?ここがイイの?俺、頑張るね!!」
おかしい。何故だ。何故なんだ。
何故か勝手に3が選ばれてしまった。
「ちょっと、待、まって……!!」
「君が気持ち良さそうな顔をしてくれると、俺、嬉しい。俺、頑張るね…!!」
スノーホワイトの細腰を掴み、快楽を与えんが為に健気に腰を打ち付けるワンコ君。
「や、やん!騎士さま、だめ、だめっ!!」
「俺の事は、ヒルって呼んで?仲の良い奴等には皆そう呼ばれてる、君にも、そう呼んで欲しい。――ねえ、スノーホワイト」
「ヒル、いや、イク、イク……!!」
「俺も、イクよ。ナカに、出していいんだよね?出すよ、出すよ、スノーホワイト……!!」
「や、はげし……!!いや、いやあああああああっ!!!!」
共に絶頂を迎えながら思った。
(こ、これはもしや…)
―――強制ルート!?
実は乙女ゲームだけではなく、ギャルゲーや正統派の冒険RPGモノでも良くある事なのだ。複数の選択肢があると言うのに、全ての選択肢を選べないと言う事が。
その場合ステータスや親密度不足から、選択肢が全て選べないと言う事が多いのだが、今回は何か違う気がした…。
むしろスノーホワイトちゃんのビッチ度が高過ぎたせいとでも言うか…。
・・・・・・・・。
強制ルートよりも今は気になる事があった。
(1ピク、2ピク、3ピク、4ピク、5ピク…)
荒い息を肩でしながら自分を抱き締めているワンコ君の物が、自分の中で陸に打上げられた魚の様にビクビクと跳ねる回数を、なんとなく数えてみる。
前の2人の場合は主に精神的な余裕がなくて吐精されている感覚しか判らなかったが、今回は向こう物のビクつく動きを数えるくらいの余裕はあった。
膣内で精を放出する男の物を女の体とはこんな風に感じるのか。――…感動した。
自分がこのちんぽをこうさせたんだと思うと、何だかワンコ君の物が可愛らしく思えて来た。……自分のちんぽには常に愛おしさを感じていたが、まさか他の男のちんぽに可愛げを感じる日が来るなんて夢にも思わなかったが…。
「これで、いいの?」
「はい、これで、毒は中和されたかと…」
(…………ん?)
いつまでもスノーホワイトの中に埋め込んだままの物にヒルデベルトを訝しがって見上げれば、彼は照れた様にてへっと笑った。
「もう一回、いい?」
「・・・・・・は?」
「だからさ、スノーホワイト。俺、君の事、好きになっちゃったみたいなんだ」
「はあ…?」
「って事で、もっかいしよ?」
「えっえええええええええええええええええええええええええ!!?」
―――そして噂の絶倫ワンコ騎士のノンストップ耐久性プレイに突入して、俺はまたしても逃げる機会を失った。
「可愛い、スノーホワイト、可愛いよ、好き、大好き。俺、君の事もう絶対に離したくないっ!!」
「ぅんッ、んん……!も、もう、や…!やだぁ…っん!!」
(頼むから離せ!離してくれ! 死ぬー!!!?)
奴のエロイベントは、スノーホワイトが気絶しても続いた。
童貞が脱童貞をすると猿になると聞くがこれがその猿化現象なのか、それともこのワンコ騎士のポテンシャルの高さなのか。まだ2匹しか童貞を喰った事のない俺には分からない。と言うか、正直分かりたくもない。
「ただいまー」
―――そして、
最悪な事に、目が覚めると王子と眼鏡が帰宅していた…。
「あれ、ヒル帰ってたの?」
「ああ!王子、イルミ、おっかえりー!」
「って、何であなた達が同じベッドで寝ているんですか」
「俺、この子の事好きになっちゃったんだ!ね、スノーホワイト?」
「え、あ、ああ…」
「何を言ってるんだヒル、彼女は私の物だよ?」
「いいえ、私の物です」
「えー!!俺の物だってば!!」
そこから「私が一番彼女の事を愛している」「いや俺だってば!!」「いいえ、私です」と言うお約束の流れで4pが始まり、俺は自分がとんでもない世界に来てしまったのだと改めて再認識した。
(とりあえず…動ける様になったら、逃げなければ……。)
また意識を手放しながら、俺はそう固く心に誓った。
段々こいつらの真の目的は、スノーホワイトをセックス疲れさせる事により逃走出来ない様に仕向けているのではないかとすら思えて来た。
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