『Shirayukihime to 7 Nin no Koibito』to iu 18 kin Otomege Heroin ni Tenseishiteshimatta Ore ga Zenryoku de Oujitachi kara Nigeru Hanashi if 1

【IF】宰相閣下の憂鬱㊤
短いですが、完結記念に。
番外編が始まるまでの暇つぶしにどうぞ。

アンケートにご協力くださった皆様、どうもありがとうございました(*´ω`*)
アンケートを見ていたらついつい書きたくなったSSです。エロはありません。上下、二本になります。

IF、アミ×スノー、子供ありなので苦手な方はご注意下さい。

「最近アンドレが私と口をきいてくれないんだよ、一体何が気に食わないんだろう…?」

 やるせなさそうに溜息を付きながら書類にサインを書くアミール国王陛下の顏は、何だかんだでニヤつきが隠せていない。
 恐らく昨晩も美しい王妃と甘い夜を過ごしたのだろう。

 ああ、腹立たしい。

「アンドレ王子はお母様大好きっ子ですからね、アミー様にエディプスコンプレックス的な物を感じているのではないでしょうか?」
「ああ、なるほど。そっかそっかぁ、でも困っちゃうな、息子が恋のライバルかぁ。シュガーはアンドレにメロメロだし、世界で一番手強いライバルだよ」

 鼻の下を伸ばしながらデレデレするアミール陛下の、耳が腐り落ちそうな惚気話に付き合うのが億劫なイルミナートは、つい今しがたまで勉強を見ていたアンドレ王子の部屋へ戻る事にした。
 部屋に戻ると、アミール陛下の生き写しである小さな王子がブスッとした顏で、彼が作った問題集を解いている。

「あまり御父上を困らせては駄目ですよ、アンドレ王子」
「ああ、イルミか。……わたしは真剣に母上にあの男との離縁をすすめているのだ。それなのに母上ときたら、なかなか離縁の紙にサインをして下さらない。それどころか必死であの男をかばうんだ。もう、意味がわからないよ」

 憂い顔でやるせなさそうに嘆息する王子様のその様子は、父の愚行に悩まされる在りし日のアミール王子と良く似ている。

 5年前、偶然リゲル王族の厄介な体質の事を知ってしまったスノーホワイトは、悩みに悩んだ末、最終的に7人の恋人達の中からアミール陛下とエミリオ王子の二人の恋人を選んだ。
 形式上アミール陛下の正妃と言う座に収まってはいるが、エミリオ様とも定期的に関係を持ってるらしい。と言うよりは、3人で仲良くやっていると言った方が正しいのか。

 彼等が式を挙げた1年後、アンドレ王子が産まれた。

 アンドレ王子は金の髪と蒼い瞳のそれはそれは美しい王子だった。
 正直どちらが父親なのか判らない所ではあるのだが、イルミナートは絶対にこのクソガキ……ではなかった、王子はアミール陛下の息子だと思ってる。
 その位アンドレ王子は、アミール陛下に良く似ていた。

「それは穏やかではありませんね。一体何があったと言うのです?」
「私は母上の事を愛しているんだよ、だからこそ母上の事を虐げる男から彼女の事を遠ざけたいと思っている。もうたえられないんだ」
「虐げ…ですか?」

 アミール陛下の今のその幸せそうな様子から、イルミナートもすっかり忘れかけていた事実だが、あの男は実に嫉妬深い。 
 普段は理知的な男だが、スノーホワイトの事になると昔から正気を疑う様な事をしでかす事があった。

(もしやエミリオ殿下とスノーホワイトを共有する事が我慢できなくなったのだろうか?)

 そしてその苛立ちをスノーホワイトに?
 考えられなくはない話だった。

 まだ彼女の事を諦めきれていないイルミナートは、これはまたとない好機かもしれないとアンドレ王子を問い詰める。

「王子、詳しく話して下さい。場合によってはこの私が力になりましょう」
「お前が?」

 胡散臭そうに眉を寄せるこのクソガキ……ではなかった、王子は無駄に聡く、イルミナートの恋心を察している節がある。
 スノーホワイトに良く似た王女だったら、あれと別れさせた後、自分の養女にしてやっても良いのにと思うのだがこれは少しご遠慮願いたい。
 クソ生意気な倅は一匹で充分だ。

「まあ、いいか。協力者は多い方が良い」

―――そしてアンドレ王子は昨夜見た、おぞましい物について話し始めた。

「あっんん!……アミー様、も、もう……許して」
「駄目だよ、許さない。……あなたがこんなに可愛らしいからいけないんだ」
「で、でも、アンドレがおきちゃ、ぅ……!」
「ふふ、なら起きない様に声を抑えれば良いだけだろう?」
「やだ…!ッ、も、もう、いじわる、しないでぇ……っ!」

・・・・・・・。

「母上が『もうやめてください』『ゆるしてください』と懇願していると言うのに、あの男ときたらお構いなしなんだ。昨夜なんて本当に酷かった。泣きじゃくる母上の口の中に……あ、ああ、おぞましい!わたしは全てを口にする事は出来ない…!!」
「…………(フェラか)」
「あ、あんな汚らわしい物を母上の口の中に入れて、更に無理矢理おいしいだなんて言わせているんだよ!?頭がどうかしているとしか思えない!あんな男がこの国の王だなんて、わたしはもう、どうしていいのかわからないよ……!!」
「…………(フェラだな)」
「わたしは毎晩母上のすすり泣く声や、悲鳴で目がさめる。ねえ、イルミ。わたしはどうしたらよいのだろう!どうかこの国一のおまえの頭脳をわたしに貸してはくれないか?」

 悔し涙の様な物を目に滲ませながら訴えかけてくるアンドレ王子に、イルミナートはどうしたもんかと虚空を見上げる。

(面倒くさい…)

「わたしは母上に真剣に離縁を勧めているんだ。何故ならあの男は最近、夜な夜な母上を縄で縛って折檻まではじめたんだ。母上のうつくしい肌についた縄の跡を見る度、私はあの男を殺したい衝動に駆られている…」
「ほう、アミールが縛りに走ったか。……ふむ、もしからスノーホワイトは私の縄の味が恋しくなっているのかもしれない。これはまたとないチャンスかもしれないな」
「はあ?お前は何を言っているんだ?」
「ご安心下さい、アンドレ王子のお父様とお母様は仲良しですよ」
「はあああ?」

―――それからイルミナートはアンドレ王子の”教育係”として、彼の両親に教育的指導をする事になるのだが、それはまた別の話。
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Siti Dara

Hi. I’m Designer of Blog Magic. I’m CEO/Founder of ThemeXpose. I’m Creative Art Director, Web Designer, UI/UX Designer, Interaction Designer, Industrial Designer, Web Developer, Business Enthusiast, StartUp Enthusiast, Speaker, Writer and Photographer. Inspired to make things looks better.

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