『Shirayukihime to 7 Nin no Koibito』to iu 18 kin Otomege Heroin ni Tenseishiteshimatta Ore ga Zenryoku de Oujitachi kara Nigeru Hanashi chapter 44

1・出会って即合体とかAVみたいな展開になっている件。
「……はっ…は、ぁ、……あ、ああん!」

(駄目だ、気持ちイイ……っ!)

 膣内で動く熱と後孔で動く熱が粘膜越しに擦れ合う感覚に、ビクビクとスノーホワイトの体が痙攣する。
 痙攣はしばらく止まりそうになかった。
 女体とはこういう仕組みなのかスノーホワイトちゃんの体がアレなのかは判らないが、後を男で貫かれると、前も疼いて疼いて信じられないほどダラダラと蜜が溢れてくるのだ。
 そして耐えられないくらい前にも男が欲しくなってしまう。
 チツノコで疼きがマックスだった前に、後に、同時に熱を埋めこまれ、お腹がパンパンになったこの状態の恍惚感といったらなかった。


―――異世界で女として生きて行く事の戸惑いや躊躇い、男に犯されている事への抵抗感が消え失せる瞬間。


「ちょ、エミリオ様、もうちょっとタイミングをですね、」
「そうは言われても…」

 しかし気持ち良いのは俺だけで、男達の方はと言えば慣れない3pに戸惑っている様だった。

 女1、男複数でする交接と言う物は意外に難しい。

 特に今、俺達がしているニ穴プレイとは言う奴の難易度は、初心者には高めだ。

 3人の呼吸が合わなければ絶頂を迎えるのも難しい。

 元々雄同士とは魅力的な雌を前にすれば競い出し争いはじめるのが基本なので、仲良く二本挿しをすると言うのも難しい。
 スノーホワイトと彼女の恋人達の様に、そこを上手くなあなあの関係に持って行ったとしてもだ。一人だけ早く達してしまった場合、もしくは一人だけ達せなかった場合、一人だけ女を喘がせまくった場合、一人だけイイ思いをした場合、後で険悪なムードになるのは避けられない。
 一緒に暮らしているあいつらとは回数をこなしているせいもあって呼吸も合ってきたが、リアルな話をしてしまうと、皆で楽しめる様になるにはかなりの時間を要した。
 全員で楽しめる様になった今ですら、複数でやると達した回数やら順番やらで揉める。

「ルーカス、これ、動き難いぞ……」
「3pなんてこんなもんですよ」 

(チッ…さっさとズコバコしろよ)

 早くこの体の奥で燻る熱をどうにかして欲しい。

 一人はさっきまで童貞だった男なので不慣れなのは分かる。もう一人も主を交えた情交と言う事で躊躇いがちなのも判るには判るのだが…。

 フィストファックが出来る程度にアナルを開発された上級者や、相手の男のサイズがすこぶる小さい場合はまた違ってくるのだろうが、スノーホワイトちゃん程度の開発具合だと男側は非情に動き難いのだろうなとは俺も思うのだ。

 アナルセックスとは実はあまり激しい抽挿には向いていない。

 俺が前世見た二穴モノのAVとは違い、アナルとは実は乱暴なピストン運動や無理な拡張に向いてはいない。二つの穴を同時に激しく攻め穿った場合、女体は確実に壊れてしまう。
 二穴攻めで男が二人同時に動く場合、片方が先端まで引き抜いた瞬間にもう片方が奥まで挿れて、挿れて抜いて挿れて抜いて言う単調な抽挿の繰り返しになる。
 女側からすると前から後から代わる代わる男が入って来る、そのバラバラの動きが強烈な快感を呼び起こす。

 しかしそれも三人の呼吸が合っていないと難しい。

―――そういう場合は、

「しゃーない。んーじゃ王子はしばらく入れっぱなしの状態で、しばらく動かないでいてくれますか?俺が動くんで」
「ふぁ……っ!?」

 この様に、片方が中に入れっ放しの状態でもう片方が動く事になる。

「あっあああああ-―――っ!!!!」

 後から騎士に揺さぶられる度に甘い悲鳴が口から零れた。
 王子は自分の物を咥えこんだまま、よがりまくるスノーホワイトの様子をただ呆然と下から見上げている。

 ふと、彼の緑柱石(アクアマリン)の瞳と目が合った。

 飴細工の様に精巧で甘美な美少年フェイスが、電気ケトルが水を沸騰させる様な速度で赤く染まって行く。

「ゃん! はあ、…んっ…あ、ああっ…」
「―――――っ!!!!」

 感じまくっている俺の目の前には、羞恥でわななく王子様の真っ赤な顔がある訳で。

(なんかこれ……結構恥ずかしいな…。)

 正面から見つめ合いながら、後から衝き動かされる男の熱に酔い痴れ、快楽を貪ると言うのはかなり気恥ずかしい物があった。

 うぶな少年に電車の中で痴漢プレイを見せ付けている痴女の気分だわ、これ。
 いや、それよりも人のいない電車の中で、その手の少年の真ん前の席に座り、下はノーパン状態のスカートを捲って、女性器を見せ付ける露出癖のある痴女の心境に近いかもしれん。

「ッん、ぅ、あ、あ、は、ぁああああ……っ、んんーッ!」
「くっ……う、あ」

 眉を寄せて、高まり行く快楽を堪える王子の様子に後の騎士が吹き出した。

「ははは!こんなエミリオ様の顔初めて見たわ。ねえ、もっと乱れて? そしてもっとエミリオ様を困らせてやろうぜ?」
「こら、お前……!」

 さっきまで魂が抜けた様な顔をしていた王子様だったが、従者のその言葉に彼も色々と吹っ切れたらしい。
 そして何故か親の仇を見る様な目で、フン!と下から俺を睨み付けて来た。

(なんだこいつ……?)

 俺と言えば、そんな王子様の態度に戸惑っていた。

 白雪姫(スノーホワイト)として生を受け十数年、継母はともかく男と言う生物は俺にゲロ甘だった。今思い出すと馬鹿だろお前等?と思うくらいに甘かった。
 スノーホワイトに甘いのは男だけはなく、女もだ。
 継母に虐げられる幼い姫を、人知れず気遣ってくれる城の人間達は意外に多かった。
 女と言う生物には、幼い頃にした人形遊びの延長線上に可愛らしい物を愛でたいと言う精神があるのかもしれない。

 俺と目が合えば誰もが頬を赤く染める。
 ひとたび微笑んでやれば、誰もが簡単にスノーホワイトちゃんに恋に落ちた。

 それはあの美丈夫(イケメン)攻略キャラ達でも例外ではない。

 最初はあんな美形達まで虜にするスノーホワイトちゃんの可愛らしさに恐れ慄いたが…。

 俺――…と言うかスノーホワイトちゃんみたいな美少女の裸を拝めて、しかもラッキースケベが出来ていると言うこの幸運に、この王子様は一体何が不満だと言うのだろうか?

 ここは男として喜ぶ所じゃないの?
 話の流れからしてお前童貞だろ?

 この王子様、出会った時から俺――…と言うか、スノーホワイトちゃんに対してあまり優しくない…。

(スノーホワイトちゃんみたいな美少女に筆降ろしして貰えるなんて、むしろ最高の栄誉だろうが?)

 俺は元男として、そんな王子の態度に些かムッとしていた。
 なんて贅沢な男なのだろう、と。
 出来る事ならば俺が交代して欲しいくらいなのだ。

 しかしスノーホワイトちゃんは本来、あまり気が強い方ではない。

 元々彼女は、継母にいびられても仕返しなんて考える事もせず、彼女を恨む事もせず、くすんくすんと影で泣き寝入りをしている様な少女だった。
 彼女が涙すれば小鳥達が集まってきて、歌を歌って彼女を慰める。
 小鳥達の歌で泣き止み笑顔を取り戻したスノーホワイトちゃんが彼等と一緒に歌い出し、そんな彼女の姿が城の者達を魅了して、継母が嫉妬で狂う所までの流れは毎回お約束であった。
 スノーホワイトとは辛い事があったり寂しさを感じる事があれば、「願いが叶う井戸」なんて名付けた城の井戸の向かって、お願い事をしながら歌を歌ったりするメルヘンチックな少女でもあった。
 そうやって辛い生活の中でもそうやって楽しみを見つけ出し、明るい未来や幸せを信じる前向きな少女だった。

 そんなスノーホワイトちゃんの精神は、エミリオ王子のその態度に当然の如くゴリゴリと削られて行く。

「ご迷惑をお掛けしてしまって、すみません…」

 しょげた顔で呟くと、その時王子に初めて動揺の色が走った。
 同時にスノーホワイトの膣内にある彼の熱がびくん!と脈動する。
 中で膨らんだ彼の物に「何故ここで…?」と疑問が沸いた。

(ああ、そうか…。)

 今、彼は全裸の美少女に押し倒されている状態なのだ。

 大国の王子である彼は、今まで腐るほど美しい姫君や貴族のご令嬢を目にして来ただろう。
 しかしスノーホワイトちゃんは今まで彼が目にしてきた美姫達とはレベルが違う。

―――なんたって公式設定でスノーホワイトちゃんは世界で一番美しい少女だ。

……その美少女の中身が俺なのはご愛嬌と言うべきか、神様の悪戯とでも言うべきか判らないが。

 そんな美少女が自分を押し倒し、快楽で顔を歪めながら腰を振っているのだ。

 密着した素肌。間近で聞こえる吐息と甘い嬌声。
 後から男に突かれる度揺れる、形良く張った乳房。
 激しく収縮を繰り返す蜜でどろどろに蕩けたその場所に、男の弱点を咥えこまれたまま、涙で潤んだ瞳でジッと間近で見つめられたこの状態。――流石にここで反応しなければ男ではない。

 ツンツンな王子様でもどんな美少年でも、ちんぽが付いてる限り男だと言う事なのだろう。

「この人はいつもこうなんであんまり気にしないでいいですよ」

 その時、ずっと後から穿っていた騎士が背後の騎士が左手でスノーホワイトの乳房をやわく包み、体を起こされた。

「騎士、さま……?」

 後から青い果実のようなスノーホワイトの乳房を揉みしだかれる。
 乳房を包む男の大きな手により自分の胸の形が変えられていくその光景は、何だかとても卑猥な物に見えた。

「ひ……んっ!」

 ピンと勃ち上がった乳首を親指と人差し指でつままれた瞬間、一際甲高い声が上がる。

「おっぱい、そんなに気持ち良いの?」
「やっ…そんなこと、言っちゃ……、やだぁ……っ!」
「そっか、じゃあもっと乳首弄ってあげるね」
「ゃんっ…あ、あっ…ぁあ、あああっ!」

「可愛いな」と男が漏らした甘い低音ボイスは、スノーホワイトの鼓膜だけでなく体をも震わせて、官能を高め、中の収縮を促して行く。
 体の芯から脳髄まで痺れるその感覚に身を委ねてしまえば、王子の物を咥えこんだ場所からまた蜜が溢れ出して太股を伝う。

 気持ち良くて気持ち良くて、耐え難くて。

 息をはずませながら腰を振るスノーホワイトちゃんの様子を、王子は固唾を飲んで見守っていた。

「王子もおっぱい触らせて貰ったらどうですか?最高ッスよ」
「そうだな…、」

 恐る恐ると言った様子で自分の胸に伸ばされた手を呆然と見下ろす。

(え……マジで?)

 震える指先を乳肌に触れた瞬間、びくんと体が跳ねた。

「本当だ、とても柔らかい……」

カアアアアアアッ!!

 その恍惚とした声に、我を忘れた様な表情(かお)に顔が熱が灯るのは何故なのだろう。

 もう王子は何も言わなかった。

 腰を起こすと、膝立ちになったスノーホワイトの乳首を前から吸いはじめる。

「ひゃん!……あ、あぁあっ!…あ、あっ…あぁ、んっ!!」

 胸の先端はさっきからジンジンと痛いほど疼いていた。
 もっとそこに強い刺激が欲しくて、気が付いた時には自分から王子に胸を突き出すような格好をしながら喘いでいた。
 それに気付いた瞬間、快楽に流され男を欲している屈辱感と羞恥心で軽く死にたくなる。

 もう王子の目には敵意らしき物はなかった。

 ただ本能の赴くままに、目の前の若く美しい女の肢体を貪っている。

「じゃ俺はこっち担当ね」
「―――っ!?」

 後からゆるゆる腰を動かしていた騎士が右手を花芯に添えた。
 二本の肉杭で貫かれたまま乳房を吸われ、花芯を弄られて、頭が真っ白になる。

「だめ…――――ッ、騎士さま!」
「うん、ここだろ?」
「やんッ…そこ、触らないで、っあ……それ、だめ、だめ、だめなの!!」
「違うよね?本当は駄目じゃなくて、気持ちイイんだよね? もっかいイっちゃいな?」

 ちがうちがう!とかぶりを振り続けるが、騎士の指の動きは腫れあがった花芯を追いつめるようにどんどん早くなって行く。

「っ!?――――…だめっ!だめぇえええええええっ!!!!」
「くっ…、だから!そんなに締め付けられる…と、」

 チツノコにより何度もお預けを喰らっていた体はとても敏感で、花芯の刺激ですぐに達してしまう。

「ごめんな、さ……いッッ」
「ちゃんとイけたね。良い子だ、偉いよ。エミリオ様の言ってる事は放っておいていいから、もっかいイこうか?」

 敏感になっているその部分に、太股にまで垂れた花蜜をすくって塗りつけられ、ヒッ!っと喉が仰け反った。
 天井に大きな穴が開いている事に、俺はその時初めて気付いた。
 一体いつの時代に開いた穴なのだろうか。
 そんな事を考えながら青い空を見上げ、ただ、ただ、波の様に寄せては返す快楽に身を委ねる。

「こら……!だから、そんなにキツク締め付けるな、と」
「ごめんなさい、ごめんなさ、いっ!!」

 泣きながら何度も謝るが、もう揺れる腰は止まりそうになかった。
 かく言う王子の腰も動き出している。
 10代の少年特有の硬過ぎる熱で、下から追い上げる様な動きで子宮口を抉られて、気持ち良すぎて胸が震えた。

「気持ち良いでしょ、エミリオ様? なら別にいいじゃないッスか」
「そういう、問題では……!」

 後の騎士はスノーホワイトの首筋に吸い付きながら軽く嘲う。

「や、あ…んっ!…く、ぅッ……、――――ッあ!ああ、ああああああああっ!!」
「可愛いなぁ、またイっちゃったんだ? もっとたくさんイっていいんだよ?」

 絶頂を迎え背筋を弓の弦の様にしならせ震えるスノーホワイトちゃんの花芯に、耳朶に、騎士はおのが熱を埋め込んだまま刺激を与えて続けて来る。

(なん、で……?)

 何故ルーカスは腰を動かしてくれないんだろう? 

 前からスノーホワイトの細腰を掴み、激しく腰を打ち付ける王子様を見て俺はある事を思い出す。

(ああ、そっか、そうだよな…)

 今は王子が動く番と言う事なのだろう。

 一夜限りの割り切った関係なら相手にそこまで気を使わなくても良いのかもしれないが、こいつらは主従関係にある。
 今後の関係が気まずい物にならない様に、そしてこれは初めての王子様へ対する彼の気遣いだろう。

(だからと言って、王子の膝の上で、一応女である俺にこんなに腰振らせんのもどうなんよ…?)

「ゃぁ…!ッあ……ん…あ、あぁ……ああっ!」

 王子の膝上で痴女の如く腰を振りながら、そんな事を考えた。

 しかしこの体位、俺や王子様の体には負担は少ないが、こっちの男の膝の負担は大きそうだ。
 王子に対して不敬な態度で接している様に見えたが、やはり彼はこの王子様の従者なのだろう。

 まあ、肉体労働がメインの騎士だしこの位なら大丈夫なんだろうか?

 眼鏡やエルたそはともかく、王子やわんこ、猟師辺りは結構無茶な体位した後でもケロッとしていたし。

 しかしこの体位、何気に俺の足腰にも負担がかかる。

(なるほど。リア充どもがベッドでエッチをするのには実はちゃんと理由があったんだな…。)

 ソファーの上も悪くはないと思うが、色々な体位を試す事が出来ると言う点においてはベッドの方に分があるのかもしれない。
 あとはすぐに洗い流せる事の出来る、合理的なバスプレイ。

 俺の膝に負担がかかっている事にルーカスはすぐに気付いた様だった。

「ちょっとこの体制は石の上じゃこの子の体に負担がかかりますね。エミリオ様、もっかい横になってくれませんか?」
「わかった」

 ルーカスは真ん中のスノーホワイトちゃんごと王子を台座の上に押し倒すと、腰を動かしはじめた。

「動くよ、大丈夫?」
「は、い……!」

 二人が腰を動かし出すと、耐え切れず俺は前の王子様の首に抱きついた。
 怒られるかなと思ったが、王子は何も言わなかった。
 ギュッと眼を瞑って、高まり行く快楽に堪える様に王子の肩口に額を擦り付ける。
 左の耳が触れた王子の首の辺りから、彼の鼓動が伝わって来た。
 耳元で流れる脈の音、前から後から挿し込まれる男の動きに思考が支配されはじめた時の事。

「もっと奥突いてあげるから、お尻をもっとこっちに突き出してごらん?」
「やぁ……ッそんな、はずかし、い……っ!」

 羞恥に色づいた双丘を軽くペンペンされながら言われ、やだやだと首を振っていると、王子がスノーホワイトの双臀をガシッと掴んだ。そして騎士の雄が埋め込まれた蕾を拡げる様にして、左右から剥き出しにしやがったのだ。

「きゃあ!?……はずかしい、です…!!」

 条件反射で尻を騎士に突き出す格好になってしまったスノーホワイトに王子様は笑った様だった。
 思わず顔を上げて抗議しようと思った瞬間、唇を奪われる。

(え……?)

 なんでキスされてんの?
 こいつ俺の事嫌いじゃねーの?

 意外な事に優しい王子のキスを受けながら、ただそんな事を呆然と考えた。
 上唇や下唇、舌を甘噛みされて、じれったいその甘い口付けに思わず眉を顰めると、口腔内に舌が侵入して来た。
 愕然としながら目の前のガラス細工の薔薇の様に美しい美少年フェイスを凝視していると、視線に気付いたらしい彼は不服そうに瞳を開いた。
 長い、金色の睫が揺れる。

「無粋な女だ。口付けの時くらいは目を伏せていろ」

 口付けを中断すると、彼は不機嫌を隠さない口調で言う。

「は、はい……?」

 良くわからんが取りあえず目を閉じて、口付けを受ける事にした。
 絡みあう舌に、前から後から交互に抽挿される熱。
 肌と肌がぶつかる音と、自分の脚のあわいから漏れる羞恥心を擽る卑猥な水音。

(なんだ、これ……?)

 目を閉じて視界がゼロになると、聴覚の鋭さが増して行く。
 人は五感の内の一つが欠けると他の感覚がとても鋭くなる物だと言うが、擦れる布ずれの音、耳元で感じる王子の鼓動、そして自分の高鳴る鼓動にまで翻弄され、快感の渦に飲みこまれていく。

「やんっ……、やぁ、ああッん……っ!!」

 どんどん大きくなって行くスノーホワイトの嬌声に、後の騎士の動きが変わってきた。

「ふぁああ……!?」

(やばい……!こいつ、アナルセックス慣れてる……っ!?)

 さすがチャラ男とでも言うべきか。

 浅く深く、ゆっくりと、カリで柔壁を擦られて。
 後孔から子宮の裏側を揺すられて、膣内からも子宮口を突き上げられて行く感覚に目の前が真っ白になった。

 もう目を閉じているのか開けているのかも判らなかった。

 ただ、世界は白かった。

「あ、あ、ああぁ…あ、」

(駄目だ、これ……やっぱり、ヘンになる……っ!!)

 気持ち良過ぎてヤバイ。――…しかしさっきから胸がバクバク言っていて、心臓の音が異常だ。

(毎日こんなセックスばかりしてたら、確実に寿命が縮む……!!)

「やぁ……っ、ぁ、あ!」

 ズリュッ!といっそう奥を深く抉られた瞬間、目の裏側で白い火花が弾ける。

「……もう、……ムリ…、」

 強烈な快感に脳が焼き付けられて行く様だった。
 ガタガタ震える腰を後から騎士が持ち上げて、抽挿の動きを早めて行く。
 白く染まった世界で、絶息せんばかりの男二人の息使いが近くで聞こえた。

「ごめんなさい!イっちゃう!……私、また、イっちゃう……っ!!」

 激しさを増して行く二本の肉の責め苦に咽び泣き、自分の意思とは関係なく、男達の子種を搾り取る様に蠢く女体の業の深さに嘲う。

「俺も、そろそろ」
「ま、待……っ!」

 次の瞬間、スノーホワイトの中で2人はほぼ同時に果てた。

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Siti Dara

Hi. I’m Designer of Blog Magic. I’m CEO/Founder of ThemeXpose. I’m Creative Art Director, Web Designer, UI/UX Designer, Interaction Designer, Industrial Designer, Web Developer, Business Enthusiast, StartUp Enthusiast, Speaker, Writer and Photographer. Inspired to make things looks better.

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