『Shirayukihime to 7 Nin no Koibito』to iu 18 kin Otomege Heroin ni Tenseishiteshimatta Ore ga Zenryoku de Oujitachi kara Nigeru Hanashi chapter 28

1・どないしよ、続々揃うわ逆ハーメンバー
ブレイクタイム章。
ちょっとストーリーを進めます。
―――慣れとは恐ろしい物だ。

 俺がここに来て1ヶ月が経過した。
 途中何度か逃げようと思ったが、この森をスノーホワイトの体で単身で抜け出す事はどうあっても難しい。

 と言う事で、俺は次に街に行く機会を虎視眈々と狙いながら4人の恋人達と共に過ごしていた。

 俺は自ら率先してこの家の家事をしていた。――…と言うか、家事をしなければセックスしかやる事がないのだ。
 この山小屋の中での娯楽はそれ位しかない。
 ここには性欲がありあまっている若い男が4人もいる。
 奴等の相手をするよりも家事をした方が楽だと言う事に気付いた俺は、積極的に床に雑巾掛けをし、窓ガラスを拭き、川に洗濯に行き、毎日せっせと働いていた。
 小さい頃から病弱な母の代わりに家事を肩代わりしていたと言うエルヴァミトーレはある程度家事をこなす能力はある様だったが、それでもやはり男だ。
 スノーホワイトとして生きた18年間がある俺からすれば、やはり粗が目に付いてしまう。それが気になりだしたのが、この家の家事をする様になった切欠であった。
 そしてエルヴァミトーレはこの家を1ヶ月近く留守をしていた。
 その間、生活能力が皆無に等しい王子と眼鏡とワンコが3人で暮らしていたこの家には腐海と化している部屋が多々あった。  
 つまり今のこの家の現状を言ってしまうと、彼一人では回らない。
 しかし不幸中の幸いとでも言おうか、継母に下女扱いされてきたスノーホワイトは家事能力だけはやたらと高い。

 と言う訳で。今日も俺にはやる事が沢山あった。


 今日も今日とて、一人チェスをやる王子に暢気に読書を楽しむ眼鏡、森に野苺を採りに行ったまま帰って来ないワンコ騎士を苦々しく思いながら俺は洗濯物を取り込み家に戻る。

 洗い立てのテーブルクロスをダイニングテーブルにかける前に、もう一度テーブルを水拭きしようと腰を屈めた時の事だった。
 尻肉をふにふに揉まれる感触に、俺は半眼になって後を振り返る。 
 そこには爽やかな笑顔のまま、何故かベルトをガチャガチャと緩めている王子様の姿があった。

「ねえ(シュガー)(シュガー)が可愛いお尻をフリフリ振っているのを見ていたらこんな事になってしまったよ、責任を取ってくれないかい?」

 責任って何だよ責任って!!
 勝手に人の尻視姦した挙句に、おっ勃たててんじゃねーよ!!こっちは家事してんだ、邪魔すんな!!

「スノーホワイト、外から帰って来たと言うのにご主人様にただいまの挨拶がまだでしょう。早くこちらに来て這い蹲って奉仕なさい」

 ご主人様って何だよご主人様って!!
 ご奉仕ってまたちんぽ舐めさせるつもりかよ、お前も飽きないな!!一応俺、一国の王女(プリンセス)なんだけどそこン所理解してる!?

「えっと、さっき5人でなされたばかりでは…。」
「あんなのじゃ物足りないよ、もっと私の愛を受け取って欲しい」
「そうですねぇ、私も不完全燃焼です」

(セックスの事しか考えてねぇのかよコイツ等は…体が持たねぇよ…。)

 ああ、これか。これなのか。
 女が言う「私の事は体目当てなんでしょ!?」ってアレ。

「そ、そうだー、夕飯の準備があったー!!」

 俺は日も高い内から盛り出す男達から逃げる様にキッチンに滑り込む。

「エルヴァ、一人で夕食の準備をさせるのは心苦しいので私も手伝います!!」
「そう?助かるよ」

 キッチンに立っていたエルザ……ではなかった、エルヴァミトーレが破顔する。
 白いフリフリのエプロンをしてキッチンに立つ姿はさながら天使である。

 ああ、眩しい。なんで男なのこの子。
 女の子だったらドストライクの顔なのに。
 ああ、犯したい。なんで今俺女なの。
 ちんぽさえ付いてたら尻にズコバコしたい顔してるのに。

(ああ、ちんぽが欲しい、ちんぽが欲しいったらありゃしない。明日起きたら男に戻ってて、ちんぽが生えてたりしないかな…。)

 そんな事を考えながら真顔でエルヴァミトーレの尻の辺りを見ていると、背後からガバッと抱きすくめられる。

「ふふふ、追いかけっこかい?捕まえたよ(シュガー)
「ぎゃあああああ!?」
「この私に手間をかけさせた代償、その体でたんと払っていただきましょうか」
「い、嫌ああああああ……っ!!」

 スノーホワイトを追い駆けてキッチンにまで入って来た男達にエルヴァミトーレは眉を吊り上げた。

「またですか。王子もイルミナート様もいい加減にして下さい、暇なら何か手伝って下さいよ」
「暇じゃないよ。私は今、(シュガー)を愛でるのに忙しい」
「はあっ…や、ぁんっ」

 チュッチュとスノーホワイトの首筋に唇を落としながら言う王子に、エルヴァミトーレは呆れた様に溜息を吐く。

「……王子達に家の手伝いは期待していません。ただ僕やスノーホワイトの家事の邪魔はしないで欲しいと言っているんです。邪魔する位なら働いて下さい。それこそ外に行って、獲物でも狩ってきてくださいよ」
「そんなのあの野良犬にさせれば良い」
「あ……んんっ」

 イルミナートの手がスカートを捲り、スノーホワイトのあらぬ場所に忍び込む。

「ヒルデベルトは今森に野イチゴを採りに行っていますよ。少しは彼を見習って働いて下さい。ここは何でもあるお城でも便利な王都でもないんです、働かざる者喰うべからずです」

 エルヴァミトーレの言葉に、スノーホワイトを後から抱き締めながらおっぱいをもみもみしていたちゃっかり王子と、股間をまさぐりはじめて居た変態宰相は顔を見合わせる。

「一理あるな。イルミ、久しぶりに私と狩りの勝負でもするかい?」
「下賎な産まれの者の言う事を聞くのは癪ですが、……まあ、いいでしょう」

 ならさっさと離せや、いつまでスノーホワイト18歳の柔肌に触れてんだこのスケベども。……と心の中でぼやきながらもスノーホワイトの体は相変らずだった。
 服の合間に侵入し胸の飾りを転がす悪戯な指と、下肢の柔肉をもみしだく大きな手に、敏感体質スノーホワイトの乳首は既に勃起し、腫れぼったくなった花唇の奥は甘く疼きはじめている。

「では、私が勝利したあかつきにはどうか女神の祝福を」

 そう言ってアミール王子はスノーホワイトの手を取ると、床に片膝を付いて口付けた。
 二人に煽られて疼きはじめた体の熱を持て余しながら俺は、そんなアミー王子を黙って見下ろす。

 うん、そんな事やっちゃうとなんだか本物の王子様みたいだね、アミー様。
 って、ああ、忘れてた。お前ただのスケベじゃなくてホンマにリゲルブルクの王子様だったな…。

(格好いいよな、本当に…。)

 キラキラと眩しい金糸は、揺れ動く度に天使の輪が幾重にも広がって光りを撒き散らす。前世姉が持っていた、天然石のブレスレッドのクリソプレースとターコイズの中間色の様な淡い水色の瞳は、その眩いブロンドとの相性が最高で、彼を王子様たらしめている物でもあった。
 思わず間近で覗き込んで見てみたいと思ってしまうくらい綺麗なその瞳を細め、甘く微笑みかけられると、男には興味のないはずの俺まで何だかヘンな気分になって来てしまうからメインヒーローのキラキラパワーは恐ろしいと思う。

 アミールは正に物語に出て来る王子様そのものだった。

 思わずぽーっとしてしまった後、猛烈な自己嫌悪に陥ってしまう。
 いや、別に見惚れた訳ではない。ぽーっとしてしまったのはアレだ。こんな美形の上、王族と言うキングオブリア充と言う名に相応しいコイツに対する嫉妬を通り越した何かだ。
 裏山嫉妬。裏山死刑。
 この王子様の様な顔に産まれれば、女どころか世界までもが微笑みかけてくれるだろう。

(って、あれ…そうでもないのか……?)

 今の俺は、その姿を視界に入れた者が皆、うっとりと熱い溜息をついてしまう程の超絶美少女白雪姫だ。

 前世、女の人生は、――…特に美少女の人生はイージーモードだと思っていたが、実際美少女として産まれた(スノーホワイト)の人生はそんな容易い物ではなかった。
 継母には疎まれて、殺されそうになった挙句、今は城を追い出されこんな森の奥でひっそりと暮らしている。

「…………。」

 前世の俺には女も世界も冷たかったが、それでも誰かに明確な殺意を向けられた事はなかった。
 そもそも前世の俺は、スノーホワイトの様に稀有な美貌を持っていた訳もなく、誰かに殺意を抱かれるほど僻まれる要素は皆無であった。

 そう思うと美男美女と言う生物も案外大変なのかもしれない。

「そうだ、エル、抜け駆けするなよ?」
「僕に家事をさせて抜け駆けしようとしていたのはあなた達でしょう」
「それを言われると痛いなぁ」

 あっけらかんに笑うちゃっかり王子を、エルヴァミトーレはジト目で睨む。

「そうと決まれば早く出掛けますよ。ただ勝利するのは私ですが」
「い、イルミ様…」

 スノーホワイトを壁に押しつけ、顎をくいっと持ち上げるイルミナートにエルヴァミトーレはまた叱咤の声を上げる。

「義兄さん!!」
「気安く義兄呼ばわりするな、妾腹」

 舌打ち混じりに義弟を振り返る宰相殿のあまり良ろしくない言葉に、流石のぼんやり王子も眉を寄せて嗜める。

「イルミ、そういう言い方はあまり良くない」
「しかし私はこんな者に兄と呼ばれる言われはない」
「もうそんな事はどうでもいいので、さっさと出掛けてきてくれませんか?」

 ブツブツ言いながらも猟銃を持ち、家を出る二人をプリプリしながら見送るエルヴァミトーレを俺はだらーんと鼻の下を伸ばしながら見守った。

「やれやれ、やっと行った」

 へくちっとクシャミをするそのクシャミの音すら可愛い。

 ああ、可愛い。なんで女の子じゃないんだ畜生。
 ああ、可愛い。なんで男の()じゃないんだ畜生。スカート穿けよスカート、くっそ。

 残念な事に女装を解いたエルヴァミトーレはただの美少年でしかなかった。

 いや、それでも絶世の美少女と呼んでも過言ではない顔なのだが、どうせならスカート穿いて欲しいよ…。どうせならパンツもあの時みたいに女物履いて欲しいよ…。今度はドロワーズじゃない、スケスケの紐パンとか穿いて欲しいいよ…。それでフリフリのフリルでそのピンク色の可愛いおちんちんを包んで欲しいよ…。そしたら俺、君が男でもいいよ…。むしろおちんちんがあるからこそ男の()としての魅力が開花するワケで、それがたまらないのだよ…、それが最高なんだよ…。

 エルヴァミトーレは何故か年頃の女しか狙わないという森の主を討つ為に、仕方なしに女装していたのであって、元々女装子ではなかったという事らしい。
 女装をしていた事も硬く口止めされた。

「エルヴァ、二人きりですね」

 うっとりとした表情で語りかけると、エルヴァミトーレは「またか」と言う風に露骨に顔をしかめた。

「お願いお願いおーねーがーいっ!!!!私のこのスカートを穿いてみましょうよエルヴァミトーレ!!」

 部屋から持って来たイチゴ柄の甘ロリスカートと、フリルとリボンがこれでもかと言った具合についているフリフリブラースを差し出すが、彼は不機嫌そうな表情でぷいっと顔を背ける。

「男がスカートなんか穿いても気持ち悪いだけでしょう」
「そんな事ない!!あの時のエルヴァ、最高に可愛かった!女の子より可愛かった!!世界一可愛いかった!!」
「……何を馬鹿な事を。女装した僕なんかよりも君の方がずっと可愛いよ」
「そんな事ないですってば!!私よりもエルザたんの方がずっと可愛……」
「ストップ、次エルザって言ったらどうなるか分かるね、スノーホワイト」
「は、はい…」

 ギロリと睨まれ俺はすごすごと引き下がる。

 この通り、エルヴァミトーレは取り付く島がなかった。
 しかし何度か「わかったよ…」と言うエルたそに騙されて、その代償にドスケベな事をさせられた。
 エルたそは自分の足を舐めさせたり、全裸のスノーホワイトに首輪をつけてお外でワンワンプレイをさせるのがお好みらしい。

 そんな鬼畜ショタに所業に俺は悟った。
 ああ、やっぱりエルたそはイルミナートの弟なのだ、と…。

 先日まで童貞だった男の所業だとは思えない。

 ドSの血筋怖い。親の顔が見た……くない。見てしまったら最後、親子丼イベントとかが発生しそうだし。

 しかし甘ロリ女装ショタに、足を舐めさせられていると言うシチュエーションは俺を酷く倒錯的な気分にさせた。
 そして俺は何だかヘンな方向に目覚めそうになった。……あれ、おかしいな。俺、Mっ気あったっけ。
 おかしい。俺がしたかったのはフタナリっ子との百合プレイだったはずなのに。……まあ、あれはあれで良ろしかったのだが。

 スノーホワイトを一睨みした後、エルヴァミトーレはクリームらしき物を泡だて器でガチャガチャと掻き混ぜはじめた。
 そんな合法ショタの頬が少し赤く染まって見えるのは、恐らく俺の気のせいではない。
 や、前世の俺が言ったら気持ち悪がられて終るだけなのだろうが、今の俺はキモオタではない。美少女プリンセススノーホワイト18歳なのだ。
 スノーホワイトの様な美少女に「女の子よりも可愛いよ!!」と言われるのは、向こうもそんなに悪い気がしないのかもしれない。……照れてはいる様だが。

 何を作っているのか手元を覗き込むとエルヴァは少し赤い頬のまま顔を上げる。

「そうだ。君、甘い物は好き?」
「はい」
「良かった。君も毎日頑張ってくれているから、……その、お礼にパイでも焼こうと思って」
「わあああ!嬉しい!!何のパイですか?」

 感嘆の声を上げるスノーホワイトに、エルヴァミトーレはまた一つクシャミをして袖で目元をゴシゴシやりながらにこりと笑った。

「ベリーのパイだよ。川辺の方に行くとワイルドベリーやブラックベリーが沢山生えててね、」

 そこまで言うとエルヴァミトーレはまた表情を曇らせて、大きな溜息をついた。

「……ヒルデベルトが中々帰って来ないから、作り置きのジャムで作ろうかなって思ってた所」
「なるほど…」

 あのワンコの事だ。 
 野苺を摘みに行った事を忘れ、犬の様に蝶でも追い駆けてまたどこか遠くまで行っているのだろう。

「本当にここは良い所ですね。のどかで、森の恵みもたくさんあって」

 以前ヒルデベルトも言っていたが、このログハウスのある場所は、暮らすにあたってとても良い環境だった。
 小屋のすぐ脇には様々なハーブや薬草が生い茂っており、少し歩けば野苺や木の実が採れる。
 エルヴァミトーレとヒルデベルトが作ったと言う畑では四季折々の野菜が取れ、兎や雉、鳩、鹿、猪など森の動物達も沢山居て、肉には困らない。
 小屋の近くには小さな川が流れており魚や沢蟹も取れる。

 少し森の奥まで行けば岩塩が取れる岩場もあるらしい。

 衣料品や猟銃の弾丸等、たまに街に買い物に行く必要はあるがほぼ自給自足で事足りるのだ。

「うん、実は僕も最近王都に戻らずこのままここで暮らすのも悪くないなって思ってる。王都にいると、……競争や足の引っ張り合いだで、ストレスも多いから」

 元高級官僚らしい言葉だった。

 こんな可愛い顔をしてもエリートだったのだと思うと、その属性に萌えもするだが、……ああ、リア充への嫉妬で俺自身が爆発してしまいそうだ。
 絶対にコイツ、数年後はアミール王子やイルミナート同等の良い男に成長してそうだし…。

「でも、そんな事が可能なんですか?確かにここは森の恵みが多い場所ですが、お金がないと、流石に…」
「金なんてなんとでもなるよ。幸いうちには狩りの腕が良い男達が揃っているからね、鹿や猪の肉や狐や兎の毛皮を売っても良い。それに塩は金になる。今は自分達で使う分しか取ってきていない岩塩を沢山取ってきて、街に行く度に売ったり、色々とやりようはある」
「なるほど。問題は冬ですね…」
「そうだね。ある程度なら干し肉やピクルス、ドライフルーツ等の日持ちする保存食を作り貯めする事は可能だけど、……うちの男達は皆食べるからねぇ。やはり冬は怖いな。冬までには決着が付くと良いんだけど」

 エルヴァミトーレはどこか遠くを見る様な目付きになって、窓の外に目をやった。

 季節は今、夏になろうとしていた。
すみません、前置きが長くなったので一旦切ります。

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Siti Dara

Hi. I’m Designer of Blog Magic. I’m CEO/Founder of ThemeXpose. I’m Creative Art Director, Web Designer, UI/UX Designer, Interaction Designer, Industrial Designer, Web Developer, Business Enthusiast, StartUp Enthusiast, Speaker, Writer and Photographer. Inspired to make things looks better.

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